５０代以上の夫に多い不倫のパターン

不倫問題カウンセラーの花田好久です。

 

 

５０代以上の夫の場合、次のようなパターンで不倫に陥るケースがよく見受けられます。

 

夫が５０代以上だと、結婚年数は２０年以上超えることが多くなります。

 

一般的に、結婚生活が長くなるにつれ、夫婦は良くも悪くも、お互いに空気のような存在になるケースが増えて行きます。

 

若い頃のような情熱は無く、セックスレスになり、２人で外出することも減り、共通の話題は子供のことくらい。

 

このような夫婦仲のご夫婦は、きっと沢山いることでしょう。

 

 

妻は、この歳になれば、夫婦仲はこんなものだと思っていて、特に不満は感じていないかも知れません。

 

若いときのような情熱は無いけれど、夫を大切な存在だとは思っている。

 

あとは、お互いにそれぞれ好きなことをして楽しめば良いと、このような認識でいるのかも知れません。

 

夫の方も、妻と同じような認識でいるのなら、夫が不倫に走る可能性は低いでしょう。

 

 

 

 

しかし、夫の認識が妻のそれと大幅にズレている場合は、不倫に陥る危険性が出てきます。

 

夫は、自分に対して素っ気なく、関心の無さそうな（と、夫は感じている）妻の態度を見て、内心は寂しさを感じているのかも知れません。

 

今の夫婦仲で問題無いと思っている妻と、寂しさを感じている夫との認識にズレがあるわけです。

 

夫がそのズレに気づいているのなら、自分から寂しいと妻に伝えて、関係改善の努力をすれば良いはずです。

 

しかし、夫は、良い歳をして、自分から寂しいとは言いにくいし、長年こういう関係が続いていると、今さら言ってもムダだろうと、勝手にあきらめてしまいがちです。

 

離婚するほどの不満は無いけれど、何だか寂しいし、毎日が物足りない。

 

妻は自分に気持ちはないのだから、不倫しても妻は傷つかないだろう。

 

セックスレスでもあるし、不倫くらいは許されるはずだ・・・と、このような流れで不倫に走ってしまうのです。

 

 

 

こういうパターンで不倫に至った場合、いざ不倫が発覚すると、妻は大変驚くことになります。

 

「まさか、あの夫が不倫なんて！」

 

「家では特に不満も言っていなかったのに、どうして！？」

 

と驚くとともに、怒り、悲しみ、落ち込み、ひどく取り乱すことになります。

 

妻がそうなってしまうのは、やはり夫のことを大切に思っていて、夫に対する愛情があるからです。

 

 

不倫を知った妻が取り乱す様子を見ると、夫も「オレに関心なさそうだったのに、妻がこんなに取り乱すとは・・」と驚くことになります。

 

 

このように、「夫婦関係に特に問題はない」という妻の認識と、「妻に関心を持たれていないのが寂しい」といった夫の認識のズレから、不倫に至るケースがあるのです。

 

夫婦共に、相手に対する気持ちは冷めていないけれど、長年夫婦でいるうちに、その気持ちをあえて確認しなくなったことが不倫の一因となったわけですね。

 

 

 

不倫発覚を機に、妻は「夫が寂しさを抱えていたこと」、夫は「実は妻から大切に思われていたこと」に気づけたのなら、上記の夫婦間のズレも解消するはずです。

 

こういうケースでは、夫婦が根底ではお互いを大事に思っているので、上記のズレの部分を解消できれば、やり直せる可能性は十分にあると言えます。