不倫問題カウンセラーの花田好久です。
「不倫は恋愛だ。人を好きになるのは仕方ない」
「だから、不倫はそこまで責められることではないはずだ」
・・と、このような屁理屈を振りかざし、開き直る夫や不倫相手もいます。
しかし、不倫は純粋な恋愛ではありません。
・不倫だからこそ味わえる刺激で、ストレスや不満を解消したい
・妻から得られないもの(恋愛初期のドキドキ感、解放感など)を得たい
・不倫相手に頼られたり、称賛されることで、自分の価値を再確認したい
無意識のうちに、こうした動機から始まるのが不倫です(不倫をする夫の心理がわかる本第1章1.「夫はなぜ不倫をするのか?」参照)
不倫は、「自分の欲しいものを得るために相手を利用している」に過ぎません。
表面上はともかく、根本のところでは、相手を幸せにしたいとか、相手を大切に思う気持ちなどありません。
要は、自分の欲しいものが得られれば、相手は誰でも良いのです。
これが純粋な恋愛とはとても言えないでしょう。
まぁ、純粋な恋愛ではないとしても、不倫を恋愛と勘違いしてしまうことはあるでしょう。
「人を好きになるのは仕方ない」と言われれば、それはそのとおりです。
しかし、人を好きになるのと、不倫というハードルを越えてしまうのは、全く次元の違う話です。
不倫をしない人は、そこをちゃんと分かっています。
一時の感情に流されて、大切な人を傷つけたり、失ったりしないよう、自分の気持ちと行動をコントロールしているのです。
不倫は恋愛だと言い張って正当化しようとする人は、不倫の一面のみを切り取って、不倫の全てを美化しようとしています。
なぜ不倫という歪んだ恋愛に引き寄せられるのか、自らの心の闇から目をそらしているのです。
不倫相手の中には、下記のような調子で開き直っている人間もいます。
「不倫恋愛のどこが悪い」
「恋愛は自由だ」
「不倫したって堂々と幸せになって良い」
「彼が不倫をしたのは奥さんに問題があったから」
「慰謝料さえ払えば良いんでしょう」
不倫を反省するどころか、すっかり開き直っている不倫相手に対し、腸が煮えくり返る思いをしている方もおられるでしょう。
確かに、夫の不倫は不倫相手だけの責任ではありません。
しかし、不倫相手の軽率な行為により、妻や子供が深く傷つき、平穏で幸せな生活を奪われてしまったのは紛れもない事実です。
不倫相手が不倫恋愛に浮かれているウラでは、人生を大きく狂わされてしまう人たちがいるのです。
100歩譲って「恋愛は自由」だとしても、「人を傷つけて良い」ということにはなりません。
不倫相手に恋愛の自由があるとしても、人を傷つける自由や権利など与えられていません。
不倫相手がいかに開き直ろうと、人を傷つけてしまった時点で、その責任からは逃れられません。
人間は、いついかなるときも、自分自身の行動を肯定したいものです。
不倫相手の開き直りも、自分の行動を肯定したいがための、苦し紛れの反応なのでしょう。
人を不幸に陥れる恋愛(のようなもの)しかできず、そのうえ必死になって自己肯定を続ける不倫相手とは、なんと哀れな人たちなのでしょうか。
同じ恋愛をするのなら、人を傷つけない、誰からも後ろ指を指されない恋愛をして欲しいものです。
このように、不倫の当事者というのは、後付けの苦しい言い訳、屁理屈、こじつけで自己防衛を図るのが常です。
「不倫は恋愛だから仕方ないじゃないか」というのも典型的な屁理屈です。
ただ、妻の心が弱っているときは、こういう屁理屈ですら一理あるように思えて、余計に自信を失ってしまうことがあります。
そういうときは、他者(親きょうだい、知人・友人、カウンセラーなどの専門家)に意見を求めてみることも大切です。
他者から「そんなのは屁理屈だよ。夫の言い分はおかしいよ」と言ってもらえると、自分は間違っていないと分かって勇気がわいてきます。
他者に訊けない場合は、自分の考えに合った(今の自分を肯定してくれる)サイトやブログの記事を読むのも効果的です。
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花田好久(はなだよしひさ)。不倫問題カウンセラー。行政書士。1975年2月生まれ。既婚。福岡県出身。東京都八王子市在住。
男性カウンセラーの特性を活かし、不倫をする夫の心理を読み解くのを得意とする。
相談者や読者からは「不倫を解決できた」「心が救われた」「勇気づけられた」と、多数の感謝と支持の声が寄せられている。
カウンセラー花田へのご相談はこちら(夫の不倫・浮気を解決するためのカウンセリング)